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zoom RSS 人の気持ちに共感する力の少なくとも10%は遺伝要因で説明できる

<<   作成日時 : 2018/03/27 09:59   >>

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 性格や行動特性の3-5割が遺伝要因で説明できることが双子研究などから明らかになっている。その点から考えると、「人の気持ちに共感する力の少なくとも10%は遺伝要因で説明できる」という↓の結果は、そう驚きでもないし、むしろ案外遺伝要因の影響が小さいのかもしれないな、と思わせるものだ。
 ケンブリッジ大学のVarun Warrierらは、23andMe社の利用客のうち、研究に協力することを承諾した4万6,861人を対象に、60項目の質問で構成された共感力を点数化する検査と、遺伝子解析の結果とを照合した(ただしすべての遺伝子ではない)。
 ゲノムワイド関連解析(GWAS)の結果、共感力にみられる個人差の約10%は遺伝的要因で説明できたという。また、共感力の低さに関与する遺伝的要因の一部は自閉症リスクの高さにも関連し、共感力の高さに関連する遺伝的要因の一部は統合失調症や拒食症のリスクの高さに関連していたそう。
 自閉スペクトラム症はコミュニケーション障害が重要な特徴の一つだし、統合失調症や拒食症は他人の感情や行動が伝染しやすいことが背景にある可能性が指摘されているので(シャーマンの能力の一部はこの辺りから説明されるのかもしれない)、納得しやすい結果ではある。
 もっとも、共感力は見つめあう時間を長くしたりするだけ強められたり(飼い犬との見つめあいでも高まる可能性がある)、高いストレス状態では弱まったりするし、幼少期の育てられ方や人生経験がかかわることも明らかだ。また共感力にかかわるオキシトシンを嗅ぐと共感性が高まる一方、共感性の対象でないものに対する排斥性が高まることも知られている。だから「あんたの共感力の〇〇さは遺伝だ」とかいう言説に意味はない。
Genome-wide analyses of self-reported empathy: correlations with autism, schizophrenia, and anorexia nervosa.
Warrier V, Toro R, Chakrabarti B; iPSYCH-Broad autism group, Børglum AD, Grove J; 23andMe Research Team, Hinds DA, Bourgeron T, Baron-Cohen S.
Transl Psychiatry. 2018 Mar 12;8(1):35. doi: 10.1038/s41398-017-0082-6.

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