「はげひげ」の脳的メモ

アクセスカウンタ

zoom RSS 報酬や罰でやる気が変わるのも大人らしさのおかげ

<<   作成日時 : 2017/12/05 21:39   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 今年(2017年)、NHKスペシャルの実験に協力し、思春期の若者ではSNSのコンフリクト場面で、前頭前野の活動が小さい可能性があることをNIRSで示した。↓は報酬条件による動機付けが、19,20歳と13〜18歳では異なり、報酬や罰効果が思春期若者では小さく、この差は、報酬評価にかかわる線条体と認知的判断にかかわる前頭前野(特に内側)の接続性の強さに依存することを示したもの。
 成人を対象とした研究から、報酬が大きい方が強く動機付けられやすく、本人にとって重要性の高い目標が設定されれば、より努力することが示されてきた。しかし、これは成人を対象とした実験で、同じことが思春期若者にも当てはまるのかは分かっていなかった。ハーバード大学のCatherine Inselらは13〜20歳88人の被験者に対して「惑星タスク(Planets Task)」を課した。惑星タスクでは、複数の惑星の画像を正しく分類することが求められ、正しい答えには報酬が与えられ、誤った答えには罰金が科された。その額は、毎回異なった設定になっていた。
 結果、19、20歳では、高額の報酬と罰金が設定された時に高いパフォーマンスを示したが、13-18歳では誘因の多寡がパフォーマンスに影響を与えなかった。このときfMRIによる脳スキャンも行われており、19,20歳では線条体と前頭前野の接続が誘因が大きいほど強くなっていたが、13-18歳ではこの関連が見いだせなかったそう。前頭前野による動機付けの調整は、むしろ、動機付けの抑制でがまんする力の成長として観察されてきたが、誘因による強化でも調整が行われているわけだ。そしてその調整は思春期以降、とくに発達するらしい。報酬や罰でやる気が変わるのも大人らしさのおかげらしい。
Development of corticostriatal connectivity constrains goal-directed behavior during adolescence.
Insel C, Kastman EK, Glenn CR, Somerville LH.
Nat Commun. 2017 Nov 28;8(1):1605.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
篠原教授の 楽ラク脳トレーニング DVD全12巻
報酬や罰でやる気が変わるのも大人らしさのおかげ 「はげひげ」の脳的メモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる