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zoom RSS 遺伝的な高学歴はアルツハイマー病の保護因子、なぜか喫煙も

<<   作成日時 : 2017/12/19 00:49   >>

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 International Genomics of Alzheimer’s Projectからの報告。以前、Plos medcineに報告されたものの再解析なのかな。17008例のアルツハイマー病例と37154の対照群について、24の修正可能な危険因子について、メンデル無作為化試験によって検討した研究。修正可能なリスク因子を直接扱っているのではなく、代替指標として遺伝学的変量(SNP)を用いた研究。この手法によって被験者の選択が無作為化され、観察研究でありながら実験的研究となり、因果関係への言及が可能になる。一方で、リスク因子を直接扱っていないし、SNPが当該形質をどの程度反映するかが不明な点が問題。
 結果、高学歴傾向とかかわる遺伝要因はアルツハイマー病のリスクを低減した。高学歴傾向を一年高める遺伝要因によってリスクは11%(0.84-0.93)低減し、大卒にかかわる遺伝要因では26%(0.63-0.86)低減した。知能(遺伝的に予測される知能)でみると1SD高いごとにアルツハイマー病のリスクは27%(0.57-0.93)低減したそう。
 以前からアルツハイマー病と学歴の関係は指摘され、世界全体でアルツハイマー病を減らすには学校を建てることが最善であるとか、高齢化でアルツハイマー病は増えているが、同じ年齢での出現率が減っているのは教育の普及によるとか報告されていたが、学歴の背景にある遺伝要因がアルツハイマー病のリスクとかかわっているという指摘。
 ビタミンDの血中濃度が20%あがると、アルツハイマー病のリスクが下がる(0.92)のも妥当な指摘。
 意外な結果としては、タバコを日に10本吸うに当たる遺伝要因があるとアルツハイマー病のリスクが下がる(0.69)、日に一杯のコーヒー増にあたる遺伝要因はアルツハイマー病のリスクを高める(1.26)というもの。アルコール摂取、血清葉酸、血清ビタミンB12、ホモシステイン、循環代謝因子(血糖、インスリン、血圧、脂質など)、C反応性蛋白とアルツハイマー病との関連が認められなかったのも不思議ではある。
 実際データ(修正可能因子そのもの)との突合せが出来たらおもしろいが。

Modifiable pathways in Alzheimer's disease: Mendelian randomisation analysis.
Larsson SC, Traylor M, Malik R, Dichgans M, Burgess S, Markus HS; CoSTREAM Consortium, on behalf of the International Genomics of Alzheimer’s Project.
BMJ. 2017 Dec 6;359:j5375. doi: 10.1136/bmj.j5375.

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