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zoom RSS 「飽きる」意味、「移り気」の価値

<<   作成日時 : 2017/10/04 09:21   >>

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慶応大学の田中先生らのグループは、これまでやる気や直感にかかわることが知られている線条体、その腹側部の外側部に「やる気ニューロン」があり、この活動を阻害するとやる気が失われることを示してきました。
Dysfunction of ventrolateral striatal dopamine receptor type 2-expressing medium spiny neurons impairs instrumental motivation.
Tsutsui-Kimura I, Takiue H, Yoshida K, Xu M, Yano R, Ohta H, Nishida H, Bouchekioua Y, Okano H, Uchigashima M, Watanabe M, Takata N, Drew MR, Sano H, Mimura M, Tanaka KF.
Nat Commun. 2017 Feb 1;8:14304. doi: 10.1038/ncomms14304.
 サルのリハビリ時、ある程度の行動が可能になったときに、腹側線条体の活動を止めると、リハビリの効果が消失し、リハビリや初期学習時には「やる気」が必須だと考えられています。
 ↓は、腹側線条体の内側部に注目した研究。同じ腹側線条体でも内側部は外側部と機能が異なることを示しました。
このニューロン(移り気ニューロンと呼んでいます)が活性化すると、無駄な行動が増える。
「移り気ニューロン」の活動を抑えると、目標とは無関係な行動を抑制し、目標に合致する行動を行いやすくなる。
「移り気ニューロン」は「やる気ニューロン」をコントロールしているのではなく、目標が変更された時に活動抑制が外れ、柔軟な行動選択が可能となる。
 「やる気ニューロン」の活動が低下してもやる気は失われ、「移り気ニューロン」の活動が高まってもやる気が阻害されるということです。人では行動の切り替えに腹内側前頭前野、背外側前頭前野などが関与することが知られていますから、「移り気ニューロン」と前頭葉の関連が興味深いところです。
 この研究から、「飽きる」ことの意味、ハマりの最中に腹側線条体の内側の「移り気ニューロン」を刺激出来れば、行為へのアディクションは抑制しうるかもしれないこと、ウィスコンシンカードソートを思わせる切り替え課題なので、とどのつまりは前頭葉関与を強める、認知行動療法、欲望代替療法などが、このニューロンに働きかけている、とかいう落ちになりそうなど、想像の翼を広げてくれる研究です。
Distinct Roles of Ventromedial versus Ventrolateral Striatal Medium Spiny Neurons in Reward-Oriented Behavior.
Tsutsui-Kimura I, Natsubori A, Mori M, Kobayashi K, Drew MR, de Kerchove d'Exaerde A, Mimura M, Tanaka KF.
Curr Biol. 2017 Sep 20. pii: S0960-9822(17)31101-6. doi: 10.1016/j.cub.2017.08.061.

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