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zoom RSS ギャンブル等依存症(ギャンブリング障害)の真実と迷信

<<   作成日時 : 2017/08/06 22:27   >>

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 今日、2017年8月6日、「今、必要なギャンブリング問題のとらえ方〜医学的視点から生活機能的視点への転換〜」というテーマで、リカバリーサポートネットワークの西村先生が依存問題研究会で話してくださいました。
 その中で、「ワイリー・ブラックウェル社の異常なgamblingについてのハンドブック」、David C.S.Richard、Alex Blaszczynski、およびLia Nower編から、エビデンスに基づいたギャンブル障害の真実と迷信の例として以下を紹介してくださいました。
 なぜか日本では周回遅れの迷信があふれています。このあたりを常識として、対策の議論が行われるのが望ましいと思います。

・ギャンブル障害は、疾病(ギャンブルが原因で生じた後天的な障害)モデルで全体を説明することができる 
→ 「×」:医学モデル(障害は個人に帰属)と社会モデル(障害は個人に帰属しない)の統合をめざしたモデルが妥当

・否認は、アディクションに特有であり、このギャンブル障害の進行過程と密接に結びついた要素である 
→ 「×」:否認はアディクション特有の症状ではなく、いやなことを否定するのは普通。たとえば心理学では「社会的望ましさ尺度が作られ、「嘘をついたことがない」などに〇をしたデータの扱いには慎重であるべきとされている

・ギャンブル障害は、進行性の病である 
→「×」:かならずしも進行性の病ではない。諸外国では40〜60%、日本では80%の自然回復が推定される

・一般的に、家族に共依存の問題に向き合ってもらうことは効果的である 
→「×」:共依存、イネブラーなどの用語で、いわゆる依存者の依存行動を支えるものの存在が示され、その支えがある故に依存行動から離脱できないといった見解があり、家族は突き放すべきといった主張があるが、そのエビデンスはほとんどなく、むしろ家族の協力や支えが回復または適応に役立つとするエビデンスが多い。

・家族支援は、最も有効な問題解決手段の一つである
→「×」:効果は限定的

・電話相談は、費用効果の高いが有効な治療手段にはならない 
→「×」:有効性高いとするエビデンスが多い

・入所型の依存問題の専門治療は最も治療効果が高い 
→「×」:根拠を示すエビデンスがない

・問題ギャンブラーが、実害の無い自制的なギャンブルに自力で戻ることは困難である 
→「×」:一定の割合は自然治癒する

・依存問題の専門治療を受けなければ、症状の改善は期待できない 
→「×」:専門治療に頼るものは数パーセントに過ぎないが、40〜80%は自然回復する。

・ギャンブル障害の治療は、専門的な資格を持ったものでなければ効果がない 
→「×」:むしろ、心理職、ソーシャルワーカー等の支えが有効

・ギャンブラーズ・アノニマスは、アルコホーリクス・アノニマスとほぼ同じか同じ性質のものである 
→「×」:異なる性質を持つ。同一視しているところは注意が必要

・認知技術および認知行動技術は、ギャンブリング障害の治療の有効性において、相互援助グループや他の治療方法と同じ程度の効果がある 
→「×」:ここでいう認知行動技術は認知行動療法に限定されないが、その要素を持つ介入が最も有効。ただし自主性の引き出しがキー。教え込みや説得は効果が低い。

・ギャンブル障害の疾病モデルは、臨床データから誕生したものである 
→「×」:AAによる大きな影響があり、必ずしも臨床データと一致しない

・行動変容段階モデルなどのいくつかの説明モデルは、アディクション回復モデルの代替になる可能性は低い 
→「×」:むしろ有望

・回復の目標は何であるべきかについてのコンセンサスは確立している 
→「×」:やめ続けることが目標というのは必ずしも当てはまらない。コントロールギャンブラー化が多数みられる。

・一旦ギャンブル障害になると、自制範囲で遊ぶことは不可能である 
→「×」:実際、コントロールギャンブラー化するものは多い

・再発防止モデルは統一することができる 
→「×」:単一障害ではなく統一はできない

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