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zoom RSS 統合失調症の遺伝子治療の可能性

<<   作成日時 : 2017/05/15 23:21   >>

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 理研、筑波大、東大などの研究チームによる研究。統合失調症はメジャーな疾患で有病率は1%と考えられています。近年話題のギャンブリング障害(ギャンブル依存)でも併存する場合があることが調べ、Dowlingによれば4.7%程度の併存が報告されています(うつは29.9%、日本のリカバリーサポートネットの報告でもうつ、統合失調症との併存の自己申告が16%)。
 統合失調症は幻聴・妄想などの「陽性症状」、意欲の低下・感情の平板化などの「陰性症状」、記憶力・注意力・情報処理能力の低下の「認知機能障害」が主たる症状ですが、その治療薬は陽性症状の緩和には役立つものの、陰性症状や認知機能障害には効果があまり示されず大きな課題です。
 統合失調症の治療薬の多くはドーパミン関連ですが、認知機能などでは「NMDA型グルタミン酸受容体(NMDA受容体)」の機能低下が関わっていることが指摘されてきていました。
 ↓では、注意の切り替えなどにかかわる視床の「視床髄板内核(ILN)」におけるNMDA受容体の機能が生まれつき低下している遺伝子改変マウス(ILN変異マウス)を作製。このマウスが「認知機能障害」と「陽性症状(過覚醒を含む)」を示すことを明らかにしました。
 そして「視床髄板内核(ILN)」でNMDA受容体の機能を正常に戻す遺伝子治療を行ったところ、認知機能の回復に成功、また陽性症状も改善したそうです。このことはNMDA系の治療薬の開発が重要であること、また、こうした遺伝子治療によって可逆的な回復が可能であることを示し、注目すべき発見です。
Kosuke Yasuda, Yu Hayashi, Takamasa Yoshida, Mitsuaki Kashiwagi, Nao Nakagawa, Takayuki Michikawa, Mika Tanaka, Reiko Ando, Arthur Huang, Toshihiko Hosoya, Thomas J. McHugh, Masayoshi Kuwahara, and Shigeyoshi Itohara, "Schizophrenia-like phenotypes in mice with NMDA receptor ablation in intralaminar thalamic nucleus cells and gene therapy-based reversal in adults", Translational Psychiatry

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